Claude Code v2.1.224のアップデートで、セッション同士がメッセージを送り合えるようになってた
代表取締役 上坂大地郎

Claude Code、細かいアップデートが続いていて正直全部追いきれていないんだけど、Classmethod社が先週検証記事を出していて「これは知らなかった」という機能があった。
クロスセッションメッセージング(cross-session messaging)という機能で、v2.1.224からデフォルトで有効になっている。簡単に言うと、同じマシンで起動している複数のClaude Codeセッション同士がテキストでやり取りできる仕組みです。しかもAnthropicのサーバーを経由せず、Unixドメインソケットを使ったマシン内のローカル通信で完結する。
これ地味に大きいんじゃないかと思って、公式ドキュメントも読み込んでみました。
具体的に何ができるのか
使い方はシンプルで、セッションに名前をつけて起動するところから始まる。
claude --name session-a
claude --name session-bあとは /list-agents(/peersでも可)を打てば今どのセッションが動いているか確認できる。Claude自身が内部で ListAgents ツールと SendMessage ツールを使って通信してくれるので、ユーザーが細かく「どこどこのセッションに送れ」と指定しなくても、「あっちのセッションに伝えておいて」と頼めばClaude側が自律的に動いてくれる設計になってる。
受信側の挙動は crossSessionInbound という設定値で3パターン選べます。
accept:メッセージをそのまま受け取るhold:通知だけ来て、配信は保留(Ctrl+Oで承認)refuse:破棄
権限設計はちゃんとしていて、別セッションからのメッセージで設定を変えたり権限を昇格させることはできない。テキストが届くだけで、受け取ったセッション側の権限ルールがそのまま適用される。
実際にどこで使えそうか
並行ワークツリーで作業しているときが一番ハマると思っていて。
GitのWorktreeを使って別ブランチで2つのセッションを同時に走らせているとき、片方のセッションが「このAPIの仕様、変わってた」と気づいたとして、それをもう一方に自律的に渡してくれる。今まではターミナルを見比べて手動でコピーするか、自分が文脈の橋渡し役をするしかなかったところ。
長時間タスクのステータス取得も使い道はあると思っていて、DBマイグレーションとかテストスイートの完了を「こっちのセッションに知らせて」と事前に頼んでおける構図が作れる。複数ウィンドウを監視し続けなくて済む可能性はある。
ただ、Classmethod社の検証では「明示的な送受信」「メッセージの自律送信判断」「hold/refuse制御」は動作確認できたけど、ドキュメント記載の「権限モード2クラスの保留」挙動は再現できなかったらしい。仕様と実装の間にまだズレがあるかもしれないのは頭に入れておいた方がいいかもしれない。
気をつけること
いくつかの制限があって、macOS・Linux専用の機能なのでWindowsネイティブ環境では動かない。あとAmazon Bedrock・Google Cloud Agent Platform・Microsoft Foundryでも非対応。Claude公式APIを直接使っているか、claude.aiの有料プランが前提になります。
それと盲点になりやすいと思ったのがテレメトリの設定で、DISABLE_TELEMETRY や DO_NOT_TRACK などを設定している環境だと、この機能が止まることがある。フラグ評価を無効にしてしまうせいで、対象の設定値を外すと戻るはずだけど、知らないままだと「なんで動かないんだろう」となる。
送受信できるのはテキストのみ。会話履歴・ファイルはやり取りできないので、コンテキストを丸ごと渡したいときは claude --resume を使う形になる。この機能は「コンテキストを共有する」ためのものではなくて「独立したセッション間でテキストの通知を送る」ためのものと理解した方がしっくりくると思います。
正直なところ
自分の今の使い方だと、1セッションでFRIDAYをフル回転させているパターンが多くて、複数セッション並行はそこまで日常的じゃない。
ただ、ワークツリーを使って複数ブランチで実装を並走させる場面が増えてきたとき、この仕組みは地味に効いてきそうな気がしている。特に「Claude側が自律的に判断して別セッションに伝えに行く」という設計が面白くて、人間が文脈の配送係を降りられる感じはあると思う。
Classmethod社の記事(https://dev.classmethod.jp/articles/claude-code-cross-session-messaging/)と公式ドキュメント(https://code.claude.com/docs/en/cross-session-messaging)に詳しく書いてあるので、マルチセッション作業が多い人はチェックしてみてください。
