Docker環境でWordPressのアップロード制限2MBを解除する最適な方法

Docker環境でWordPressのアップロード制限2MBを解除する最適な方法

DockerでWordPress環境を構築すると、デフォルトでファイルのアップロード制限が2MBに設定されています。 この制限を解除する具体的な手順を、Docker初心者や久しぶりに触る方にもわかりやすいように説明します。

はじめに

まず、Dockerで稼働中のコンテナを確認し、WordPressコンテナのIDを特定します。
$ docker ps
以下のような出力が得られるはずです:
CONTAINER ID   IMAGE              COMMAND                  CREATED        STATUS         PORTS                               NAMES
8d34c915d7d4   wordpress:latest   "docker-entrypoint.s…"   1 hours ago   Up 4 minutes   0.0.0.0:3001->80/tcp                xxxx_wordpress_1
837d66995774   mysql:8.0          "docker-entrypoint.s…"   1 hours ago   Up 4 minutes   0.0.0.0:3306->3306/tcp, 33060/tcp   xxxx_mysql_1
IMAGE欄にwordpressとある行のCONTAINER IDを確認します。この例では8d34c915d7d4です。
もし情報が表示されない場合、該当のコンテナが起動していない可能性があるため、以下を実行して起動します:
$ docker start コンテナ名

Dockerコンテナ内でphp.iniを用意

1. コンテナ内に入る
以下のコマンドで対象のWordPressコンテナ内に入ります:
$ docker exec -it コンテナID /bin/bash
例:
$ docker exec -it 8d34c915d7d4 /bin/bash
2. php.iniを作成
コンテナ内でPHPの設定ファイルが格納されているディレクトリに移動します:
$ cd /usr/local/etc/php
lsコマンドでファイルを確認します:
$ ls
以下のように表示されるはずです:
conf.d  php.ini-development  php.ini-production
  • php.ini-development: 開発環境用
  • php.ini-production: 本番環境用
3. php.ini-productionを複製して新しいphp.iniを作成
$ cp php.ini-production php.ini

php.iniを編集

以下のコマンドでphp.iniを開きます:
$ vi php.ini
viがインストールされていない場合、以下でインストールします:
$ apt-get update
$ apt-get install vim
途中で確認される場合はYを押して進めます。

設定を変更

ファイル内を編集して、以下の2つの値を変更します:
  • upload_max_filesize
  • post_max_size
検索機能を使うと便利です:
/upload_max_filesize
例として、2MBから50MBに変更する場合:
  • upload_max_filesize = 50M
  • post_max_size = 50M
編集を終えたら保存して終了します:
Escキーを押す
:wqと入力してEnter

Dockerを再起動

PHPの設定はコンテナ起動時に読み込まれるため、コンテナを再起動する必要があります。
$ docker restart コンテナID
例:
$ docker restart 8d34c915d7d4

設定を確認

WordPressの管理画面にログインし、ファイルのアップロード画面で新しい制限値が反映されているか確認します。反映されていない場合、以下の可能性を確認してください:
  • php.iniの設定に誤りがないか
  • コンテナの再起動が正常に行われたか

まとめ

これでDocker上のWordPress環境でアップロード制限を解除する手順は完了です。Docker初心者でも実施できるよう、手順を詳しく説明しました。これを機にDockerを活用した開発に挑戦してみてください!
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